【脳梗塞】数分前はすぐ忘れる父、消えなった気配り

私の体験

【脳梗塞】数分前はすぐ忘れる父、消えなった気配り

親が介護になった時に、子供たちは必ず検索インターネットで情報を探しに行きます。

父が倒れた!?
救急車で病院へ搬送されて診断の結果
「くも膜下出血」

ネットで検索してみると…
日常生活では、数秒前の事を忘れてしまう短期記憶力言葉がうまく発することができなくなくコミュニケーションの問題などが出てくる…。

介護地獄へ一直線!?
と思っても仕方ないような記事ばかり。

でも、
実際住み慣れた自宅で過ごされている方もいます。
介護は学びのシーンだと経験者さんはかたります。

そんなわけで、
ご家族のエピソードをご紹介します。

【脳梗塞】数分前はすぐ忘れる父、消えなった気配り

私の兄姉は10歳上の結婚している姉を筆頭に、5歳上の独身の兄と私の3兄姉です。仕事の都合で同居せず離れて暮らしていました。

実家では、兄と父の二人暮らし。

約10年前のこと
夜遅くに廊下でバターンと倒れた父。
同居していた兄がすぐに救急車を呼んだため一命はとりとめることができました。

救急車で病院にはこばれて診断の結果

くも膜下出血という診断結果
よく親の介護のきっかけの原因として耳にはしていましたが
実際はわかりません

 

医師は、くも膜下出血で高次脳機能障害になると言われました。

私は「高次機能障害」という聞きなれない言葉をインターネットでいろんな記事を調べてたり読んだりしました。

分かったことは

高次脳機能障害になると「注意力・記憶力・言語・感情のコントロールなどがきかなくなる」とのこと。

文字は理解したければ、自分のことにはどうしても置き換えられない…。

なかなか仕事の都合上帰省できなかったのです。

ようやく私が数日後に会いに行くと、
父は数分前に食事したことを忘れたり、
何度も物を落としたり、
その場にいない姉を探したり、

「あーこれが高次脳機能障害か」とショックを受けたことを今でも覚えています。

父は自宅で過ごす単調な日々が数日経過

状態も安定してきたので、私は仕事に戻るため父に話しに行きました。

父は言葉に障害がのっこってしまって聞き取りずらいこともあります。

父の想いと退職願

私は挨拶にいくと、

父は「〇〇(兄の名前)に気を遣わず、結婚とかしていいんだからな」と私に言いました。

私は3きょうだいで、10歳上の姉はこのときすでに既婚者で、5歳上の兄と私は未婚。

父は、私が兄に気を遣って結婚を控えているのでは?

と心配していたようです。

そしてそれは思い過ごしではなく、私の中で少し気にかけていたことでした。そんな我が子の微妙な気持ちの揺れに、父は気づいていました。

高次脳機能障害になったからといって、何もかも分からなくなるわけではないのだと知りました。

その後、すぐに会社に退職願いをだし職場を変えるために転職しました。

 

父の言葉による効果か、その後お付き合いしていた人と結婚し、つい先日は孫を父に会わせることができました。この経験から、高次脳機能障害や認知症になってもすべて忘れるわけではなく、むしろその人の「本当の人格」がはっきり見えてくることもあるのだと学びました。

介護は正しい認識

いかがでしたか?

脳に障害やダメージをうけてしまって後遺症が残ったとしても、

心は通じています。

介護は正しい認識とちょっとしたやり方があるのです。

 

最後まで、読んで頂きありがとうございました。